文化大革命と現代中国/安藤正士、大田勝洪、辻康吾 著

一九六六年,中国を激動させ世界を驚かせた文化大革命が始まった.それは中国社会主義革命の新たな発展段階であるとされたが,八一年中共中央の「歴史決議」で大災難であったと全否定された.文革を一つの時代としてとらえ,その過程で何が目指され,いかな…

雪国/川端康成 著

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。「無為の孤独」を非情に守る青年・島村と、雪国の芸者・駒子の純情。魂が触れあう様を具に描き、人生の哀しさ美しさをうたったノーベル文学賞作家の名作。 雪国 (角川文庫) 作者:川端 康成 KADOKAWA Amazon 先般…

女の人差し指/向田邦子 著

ドラマ脚本家デビューのきっかけを綴った話、妹と営んだ小料理屋「ままや」の開店模様、人形町からアフリカまで各地の旅の思い出、急逝により「週刊文春」連載最後の作品となった「クラシック」等、名エッセイの数々を収録。日々の暮しを愛し、好奇心旺盛に…

イスラームの日常生活/片倉ともこ 著

イスラームは,いまや第三世界にとどまらず地球的規模に広がっている.その世界観が,幅広い世代にわたって,十億もの人びとの心をひきつけるのはなぜか.長年,世界各地の実情を見てきた著者が,生活体系としてのイスラームを,断食,礼拝,巡礼などの基本…

右翼の言い分/宮崎学 著

平成18年(2006年)8月15日、山形県鶴岡市にある自民党の加藤紘一氏の実家が放火された。この事件には、社会全体の右傾化の波を直接被って、右翼民族派の存在そのものが後景へと追いやられることへの無意識のうちの反発という側面があったのではないかと私は考…

哀れなるものたち

2024年、アメリカ/イギリス/アイルランド、ヨルゴス・ランティモス監督 天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。天才監督…

岸辺のアルバム/山田太一 著

昭和ホームドラマの金字塔、その原作小説。 1977年夏にTBS系列で放送され、「辛口ホームドラマ」として放送史に燦然と輝く名作。その原作小説は1976〜77年にかけて東京新聞ほかで連載された。 高度成長期の大企業に勤めるモーレツサラリーマンの夫・田島謙作…

ある行旅死亡人の物語/武田惇志、伊藤亜衣 著

はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へ――。「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。ウェブ配信後たちまち1200万PVを獲得した話題の記事がついに書籍化! ある行旅死亡人の物語 作者:武田 …

社会心理学講義/小坂井敏晶 著

社会心理学とはどのような学問なのか。本書では、社会を支える「同一性と変化」の原理を軸にこの学問の発想と意義を伝える。人間理解への示唆に満ちた渾身の講義。 社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会> (筑摩選書) 作者:小坂井敏晶 筑摩…

前衛音楽入門/松村正人 著

“アヴァンギャルド”とはなんだったのか!?音楽の限界をめぐる20世紀の冒険その後ポップ・ミュージックに応用される“前衛”から“実験”へのクロニクル 前衛音楽入門 (ele-king books) 作者:松村 正人 Pヴァイン Amazon 所謂、前衛音楽、アヴァンギャルド、即興音…

地図と拳/小川哲 著

1899年、満州にある李家鎮という村が日本に占領され、満州国の建国から日本の敗戦の歴史を経て村から都市になりやがて廃墟になるまでを描いた小説。 地図と拳 (集英社文芸単行本) 作者:小川哲 集英社 Amazon 満州の奉天(現在の瀋陽)の東にある架空の村…

枯れ葉

2023年、フィンランド、アキ・カウリスマキ監督 工場労働者の男は酒がやめられなかった。スーパーで働く女は管理職に難癖をつけられて職を解雇されてしまった。そんな二人はカラオケ・バーで出会う。女は職を探し、男は飲酒が原因でこちらも仕事を解雇さ…

浮き雲

1996年、フィンランド、アキ・カウリスマキ監督 路面電車の運転士の男は不景気のあおりでリストラにあってしまう。男の妻はレストランで給士長をしていたがレストランの経営者が変わってしまい、こちらも職を失ってしまう。二人はあたらしい職を探すのだ…

極私的2023年ベスト

大晦日なので今年の総括を。 ■映画 『別れる決心』 augtodec.hatenablog.com 韓国映画。大好きなパク・チャヌクの新作が今年のベスト。観終わって深い余韻が続く映画だった。映像に深味と貫禄があって、物語には現代性もあって今の時代を描いている。そして…

過去のない男

2003年、フィンランド/ドイツ/フランス、アキ・カウリスマキ監督 列車に乗って都会へ向かっていた男は、駅を降りて公園のベンチで居眠りをしてしまう。すると暴漢に襲われてしまい、病院へ担ぎ込まれるが一切の記憶をなくしてしまっていた。男は、その…

一九八四年/ジョージ・オーウェル 著

近未来の全体主義国家を予見した1949年の英国で生まれたSF小説。 一九八四年 (ハヤカワepi文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久 早川書房 Amazon 訳者あとがきに以下のようにある。 読んでいないのに見栄によるのか礼儀によるのか、読んだふりをし…

アナーキスト人類学のための断章/デヴィッド・グレーバー 著

ネグリ=ハート(『〈帝国〉』)以降の最重要人物の思想がついにベールを脱ぐ。現在、10ヶ国語への翻訳が進行中の本書は、今後、思想の〈語り口〉を一変させるほどの力を持っている。著者の盟友でもある高祖岩三郎による翻訳でお届けする、アナーキズム&人…

街のあかり

2007年、フィンランド/ドイツ/フランス、アキ・カウリスマキ監督 ショッピングセンターの警備員だった男はカフェで女と知り合うことになるが、女は強盗団の手先で彼女に騙されてしまう。男は強盗団の手引をしたと疑われて服役し、その後に出所してなん…

市子

2023年、日本、戸田彬弘 監督 義則と市子は同棲をしていたから、義則は市子に婚姻届を差し出し結婚を申し出る。市子は涙を流して喜んだが、次の日に彼女はいなくなり、その内に刑事がやってくる。義則は市子の消息を探るために彼女の知り合いを探し出し…

アルファルファ作戦/筒井康隆 著

筒井康隆の初期SF短編集。 古書屋に行くと100円でこの本が売っていた。中公文庫のものでなく単行本で初版。発行は昭和51年だから1971年。少し表紙にかすれはあるけど大方は綺麗。筒井康隆は今はもう大作家だけれど、その初期の初版本が100円で売…

ロボコップ

1987年、米国、ポール・バーホーベン監督 職務中に殺されてしまった警官マーフィーは、警察の業務を請け負っている民間会社オムニ社によってロボット警官に改造されてしまう。ロボット警官として無敵になったマーフィーは街の治安維持に活躍するが、オム…

WHO! vol.3

京都のレコード店パララックス・レコードの主催するライブ https://www.parallaxrecords.jp/index.php?main_page=page_2 出演は 毛利桂SID FRANKPIERRE BERTHET & RIE NAKAJIMA恩田晃 毛利桂は、配線を使った光とノイズの演奏SID FRANKは、PCを使ったアンビ…

GODZILA ゴジラ

2014年、米国、ギャレス・エドワーズ監督 フィリピンでは巨大な生物の痕跡が見つかり、日本では原子力発電所の直下で地震が起こり原子炉が暴走する。そしてムートーと呼ばれる怪物が現れ、やがて引き寄せられるようにゴジラもやってくる。 www.youtube.c…

モンスターズ/地球外生命体

2011年、英国、ギャレス・エドワーズ監督 宇宙探査機が地球外生命体のサンプルを手に入れるが、船は大破しサンプルはメキシコに落下する。以後、メキシコでは地球外生命体による被害が続出し危険地帯となる。カメラマンの男はメキシコで取材中であったが…

ゴジラ−1.0

2023年、日本、山崎貴監督 終戦直後の日本にゴジラが来襲。 www.youtube.com 主人公の神木隆之介は特攻隊員だったが、ある手段で特攻を回避していた。そして辿り着いた基地でゴジラに襲われるが、そこでも役目を果たせなかった。特攻を回避したのは、怖…

飛田残月/黒岩重吾 著

大阪の遊郭街「飛田」を舞台にした小説など、八編の小説が収録された短編集。 飛田残月 (ちくま文庫) 作者:黒岩重吾 筑摩書房 Amazon なんとなく題名と表紙が気になって手にとった一冊。飛田が舞台、娼婦が登場人物の作品は3作。もうひとつ『雲の花』という…

古本

古本屋に行って80円均一の本棚を物色して2冊ほどをレジに持っていったら「460円です」と言われて「???」となったけど、こっちが間違ってる可能性もあると思って大人しくお金を払って店の外に出て確かめてみると片方は80円なのにもう一冊は380…

ナポレオン

2023年、米英、リドリー・スコット監督作 マリー・アントワネットの断首刑から始まる時代、ナポレオン・ボナパルトという人物の栄枯盛衰を描く伝記映画。 www.youtube.com 壮大な歴史劇。すべてのセットと衣装とロケーションにくらくらする。豪華絢爛。…

民主主義とは何か/宇野重規 著

民主主義の成り立ちを古代ギリシャから紐解いて現代の民主主義までを概説する本。 民主主義とは何か (講談社現代新書) 作者:宇野重規 講談社 Amazon リベラルとは何か/田中拓道 著 - 8月~12月 保守主義とは何か/宇野重規 著 - 8月~12月 と読んでき…

2023年、日本、北野武監督作 織田信長を明智光秀が殺害した本能寺の変、この前後の戦国武将たちを描いた時代劇映画。 www.youtube.com 思ってたのと違う。残酷描写バリバリの戦国版アウトレイジだと思っていたけれど、戦国喜劇だった。どっちかというと…