賢人と奴隷とバカ/酒井隆史 著

ポピュリズム」「反知性主義」「ポスト・トゥルース
時代を「象徴」する言説に潜む〈大衆への差別的なまなざし〉。
資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現況を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。

 

先に『思想としてのアナキズム』という本を読んで、文章が難しいと思ったけれど、この本も難しい。それでも右傾化、ポピュリズム新自由主義、資本と権力に隷従する態度こそが、今の時代の悪しきものだと分かる。

この本にも「エキストリーム・センター」のことが書かれている。中道を装って過激な政策を支持する勢力のこと。右でも左でもないという意味では中道かもしれないけれど、その支持する政策は新自由主義的で右傾化保守化した勢力と言ってることはあまり変わらない。自分のことを中道だと思っているけれど新自由主義に洗脳されていることに気付いていないだけだと思う。