アナーキスト人類学のための断章/デヴィッド・グレーバー 著

ネグリ=ハート(『〈帝国〉』)以降の最重要人物の思想がついにベールを脱ぐ。現在、10ヶ国語への翻訳が進行中の本書は、今後、思想の〈語り口〉を一変させるほどの力を持っている。著者の盟友でもある高祖岩三郎による翻訳でお届けする、アナーキズム&人類学の結合から生み出される、どこまでもポジティヴな世界観。

 

 

少し難しい。文章を読んでいても内容があまり頭に入ってこないで、あれやこれやと派生することを考えてしまう。集中力を維持するのが難しい読書だった。現代のアナキズムを理解する上でグレーバーは最重要人物であるというようなことがあちこちに書かれていたので読んでみたのだが、内容をすっきり理解できたとは思えない。こういう難しい本を読んだのは久し振りのような気がする。専門用語が頻出する専門書というわけでもないのだけれど、難しかったとしか言いようがない。
でもこういうよく理解できない本を読んでおくのって大事だと思うのですよね。そのジャンルに関する理解が深まってきて再読すればするすると読めるようになったりすることもあるから。
グレーバーは他の本にチャレンジしてみようと思う。