ボーはおそれている

2024年、米国、アリ・アスター監督

独身中年男のボーに母親が怪死したと連絡が入る。彼は母の埋葬のために帰ろうとするが不幸な出来事ばかりが起こる。

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ヘンテコな映画。
予告編くらいしか観ずに予備知識なしで観に行った。アリ・アスター監督なので結構楽しみにしていたし、この監督といえば『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』の監督なのでホラー映画だと思うじゃないですか。でもあんまり怖くないの。それよりもホアキン・フェニックスが演じる主人公のボーに不幸ばかりが降り掛かってそういうコメディーみたいだった。矢口史靖監督のデビュー作『裸足のピクニック』もそんな喜劇だった。
でも結末は違う感じ。巨大な陰謀だったみたいな。それもホラー映画の『キャビン』が登場人物の行動を全て監視していて大きなシステムが裏で動いていた、みたいな映画だったと思うけどうろ覚え。

ホラーではないしコメディとしても笑えなかったし、そもそも巨大な謎が隠されている、みたいな展開でもなかったので、どう観ていいのか分からなかった。途中の舞台劇のところも他の展開と遊離している感じだったし。よく分からない映画と言えばそうかも知れないけれど、物語の展開は理解できるから分からない映画というわけでもない。でもなにか感性で面白いと思えれば良かったのだろうけど、そんな風にもならなかった。映画としてよくできているというのは頭で分かるんだけど。

最近、本を読んでも途中で投げ出すことが多くて感性が麻痺している。興味や関心が薄れていて鈍くなっている。いけないと思うけれど自分ではどうしようもない。