２０２２年、フィンランド、ヤルマリ・ヘランダー監督作
第二次大戦中のフィンランド、元特殊部隊の男は金を探していて運良く金鉱を見つける。しかし手にれた金塊を持って街に帰る途中でナチスの部隊と遭遇してしまう。黄金をめぐって男とナチスの殺し合いが始まる。
１時間半ほどのコンパクトな娯楽作。主人公はちょっと不死身過ぎないだろか、といったツッコミどころはあるものの、それでも楽しい。ナチスは徹底的に悪く描かれていて、登場人物の善悪がはっきりしているのもよろしい。難しいことは考えずに楽しめる。
フィンランドの映画というとアキ・カウリスマキの映画を続けて何本か観たけれど、ロシア映画っぽいなあという感想があった。でも『SISU』はそうでもなくて、アメリカ映画の娯楽作に近い雰囲気がある。アメリカ映画の影響力というのは偉大だなあと思う。
