パラノーマル・アクティヴィティ

2009年、米国、オーレン・ペリ監督作

デイトレーダーの男と学生の女は同棲していたが、彼女には子供の頃から周囲で奇怪な音がするという事があった。男がビデオカメラを手に入れて本当にそれが起こっているのかどうかを記録し始めると、異常な出来事が実際に起こっている。
霊能力者を呼んで相談すると彼は「これは私の専門ではない、悪魔の専門家を呼ぶべきだ」と立ち去ってしまう。
その後も、怪奇現象は次第にエスカレートするのだった。

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ホラー映画を観ているとイライラすることはよくある。登場人物が危険な方向にばかり進んでいったり、ただ単に無思慮だったり、なぜそっちに行ってしまうのかとイライラさせられることがよくある。
本作『パラノーマル・アクティビティ』も最高にイライラさせられる。
女が反対してやめてくれと言っているのに男はウィジャ・ボードと言われるコックリさんのようなボードを持ち込んで家の中に出現する何者かと交信しようとする。結局はそれによって何かが頻繁に現れるようになってしまう。

女が霊能力者を呼んで相談すると、霊能力者は悪魔の専門家を呼ぶべきだと立ち去ってしまう。しかし男は悪魔祓いを呼ぶことに反対して、「俺がなんとかする」と言う。けれど、何も解決できず事態を悪化させてしまうばかりである。

金儲けが得意なだけの人間が全能感や万能感を持ってしまってあらゆることに絶対的な自信を持ってしまうということはよくある。お前は金儲けには才能があるが他のことでも優秀なわけではない、と思うのだが、金は現世では最高の力だから、それを手に入れると勘違いしてしまうのだろう。イライラする。

ホームビデオで撮った画面で描かれていて疑似ドキュメンタリーの手法で映画は構成されているから観ている間にアメリカのどこかで本当に起こった出来事のように錯覚してしまい、それが恐ろしさにも繋がっている。
怖いという意味ではかなり怖い。でもイライラするという不快さがそれに勝る映画だった。