StaredGleam/AUBE

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90年代に活動し、G.R.O.S.S.レーベルも主催していた中嶋昭文によるノイズソロユニットAUBEの作品。中古屋で1000円以下で売られていた。

AUBEの作品はパッケージが凝っていた印象がある。今ではノイズ御大であるK2先生(お医者さん)とのスプリットを出す折に製品になった物が自分の希望した品質でないとK2先生と揉めたなんて話もあったとかなかったとか。

ただ闇雲にうるさく凶暴なだけのノイズではなくダークアンビエントのような音で静けさを感じる。CDを再生して音ではなく静かさを感じるというのも矛盾しているが、音が鳴っていることでその空間が静かに感じる。
それと、知性というか品というか、そういうものを感じる。どこからそういうものを感じるかというのは自分でも良く分からないし、AUBEの活動遍歴から先入観でそう思ってしまうのかも知れないが、バックグラウンドが音楽家にとって避けられないものなのだからそう思っても罪はないだろう。

97年の録音だが今も古びていないし、ノイズほどその音色やメロデイ(そもそもない)によって時代を感じさせない音楽もないのかも知れない。
中島氏はすでに故人だが過去作が再発されていたはず。ここら辺を読んでみて下さい。

AUBE 初期作品の再来 / 中嶋昭文さんの情熱と創造の姿勢 前編 執筆:坂口卓也(音楽愛好者)|Column|AMeeT

黎明の軌跡 AUBE/中嶋昭文の作品について 執筆・画像提供:東瀬戸悟(フォーエヴァー・レコーズ勤務)|Column|AMeeT