Tapes 1991-1994/MONDE BRUITS

大阪、岩崎昇平氏のノイズユニットMONDE BRUITSがリリースしたカセット作品の復刻CD。

収録されているのは

DISC1/Irrresponsibility/1991年
DISC2/Portuguese Man-Of-War/1991年
DISC3/Purgatory/1992年
DISC4/Psychosomatic Performance/1993年
DISC5/Unreleased,Live & Compilation Tracks

となっている。
2はMASONNAの盟友、京都のヴァニラレコードから、そして3、4は京都のノイズユニットAUBEが主催していたレーベルG.R.O.S.S.からリリースされたカセット。

岩崎氏は2005年に亡くなっている。

この東瀬戸氏のインタビューによると

hanabun.press

MASONNAにライブパフォーマンスを演ることを勧めたのが岩崎氏だということや、東西のノイズミュージシャンを読んでライブを企画していたことが書かれている。他の方のインタビューでも同じような内容のことを読んだことがあり、当時のノイズの世界で活発に活動して人と人を繋げていたことが伺える。

インナーの岩崎氏へのインタビューによると初ライブは1991年らしい。
MONDE BRUITSの演奏は、難波のベアーズでも見たはずだが、梅田の造形センターという、ライブハウスとは違う場所で何度か見たのが記憶に強く残っている。ここではSolmaniaやThirdOrganの演奏も見たはず。MONDE BURUITSの演奏で印象深いのは、アフリカの打楽器のような楽器を持ち込んでの演奏で、エレクトロニクスによるノイズの演奏ではなかったことをよく憶えている。インナーのインタビューにもテクノ・アンビエントに興味が移っていることが語られている。

MONDE BRUITSの音源としては1999年にアルケミー・レコーズからリリースされた『MONDE BRUITS』がある。

この中の『POWER SHIFT』という曲が大好きで一時期はそればかり聴いていた。
この復刻CDにも同じ曲が入っていて、オリジナルはG.R.O.S.S.から1993年にリリースされた『Density 100』というコンピレーションに収録されている。どちらがオリジナルに近いのかわからないがアルケミーの盤の方が音がクリアで好きかな。散々聴き倒した盤だからかも知れない。