WHO! vol.3

京都のレコード店パララックス・レコードの主催するライブ

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出演は

毛利桂
SID FRANK
PIERRE BERTHET & RIE NAKAJIMA
恩田晃

毛利桂は、配線を使った光とノイズの演奏
SID FRANKは、PCを使ったアンビエント・ノイズ
PIERRE BERTHET & RIE NAKAJIMAは色んなオブジェや小さな装置を使って小さな音を出す物音系
恩田晃はカセットテープを使った演奏

ノイズと聞いて思い浮かべるようなハーシュな音ではないノイズの演奏会。どれも轟音で客を圧倒するような音楽でなく、小さく静かに音が漂っているのに耳を傾けるような演奏だった。
恐らく、音源だけで聴いたならあまり面白いと思えるような音ではなかったと思う。レコードに針を落とすとガサゴソとした何かの音が鳴っているようなノイズのレコードもあるけれど、ああいうものの面白さは未だに分からないでいる。
ただライブ・アクションになると実際に目の前で演者がいるわけで、場の空気というものもあって面白く見たり聴いたりできるものだと思う。
それでも面白いと思うものとそうでないものはあって、でもその差は今ひとつ分からない。何に惹かれ何に退屈するのかこういうライブを見ていても分からないでいる。
3組目のPIERRE BERTHET & RIE NAKAJIMAの演奏は天井から吊るしたペットボトルに入れた水が滴り落ちることで水滴の音をさせたり、塩ビパイプを管楽器のように鳴らしたり、小さな回転する装置が缶や傘を叩くことで音をさせたりしながら会場内をうろつくという不思議な演奏だった。正直言って何をしているのか何が目的なのか、どういう意志があるのか分からない。ただ小さな音が会場内のそこかしこで鳴っている、鳴らしているという演奏だったが、見ている間は面白かった。なぜ面白いのかどういうところが面白いのか言葉にできないが、見ていてる間は興味深くその演奏を拝聴していた。ライブを見に行ったのは久しぶりで、ライブハウスで生の演奏を見て聞くというそのことの楽しさあったように思う。