二月二十三日@難波ベアーズ

f:id:augtodec:20190223192214j:plain

出演は
SOLMANIA
黒電話666
角矢胡桃

黒電話666、名前は知っていて音源も聴いていたけれど見るのは初めてだった。髪をきっちりと撫でつけて、スラリした体躯と知的な印象のする顔からインテリで音響系のようなノイズを聴かせるのかと思っていたけれど、ステージ上で上着を脱ぐと左腕には幾つかのタトゥーが見え、咆哮を上げながら鳴らす爆音は不安と暴力性を感じさせた。とても良かった。

三者三様の音があり、ノイズとひとくくりにしてもその音色やグルーブは無限に個性があるのだということを思った。

それと音を発生する装置について、はっきりとここから音が出ているという物があるのはなぜだか魅力的なのだなあということも感じた。
ラップトップPCでノイズを繰り出すパフォーマーも今まで幾人か見たけれど、やはりライブアクションとしての派手さには欠ける印象があって、それは音の発生源がどこなのか分からないことによるもどかしさなのかも知れない。演奏者がPCを前にしてディスプレイの灯りで照らされながら爆音が流れていてもそれは録音なのか演奏なのかも観客には分からないから。
卓の上に無数のエフェクター類が並んで接続されたパッチケーブルがうねうねと這い回っているような機材で、それと格闘しながら音を出しているような演奏の方が見ていて面白い。何がどうなってあの機材からこんな音が出るのだろうという不思議さと、確かにここから音が発生しているという視覚的証拠があって、今それが演奏されている音だと思えるから。
そして更にSOLMANIAはその改造ギターが圧倒的に魅力的だし、黒電話666の使うアナクロダイアル式の黒電話は、それを通して雄叫びが発生することで演奏としてのアクションになっていて視覚的な迫力を与えてくれている。

というか、変わった楽器で音が出てるという面白さなのかもしれないです。

www.youtube.com