アナキズムを読む/田中ひかる 編

アナキズム関連の読書ガイド。

アナキズムアナキズムが読み取れる書籍が多数紹介されている。プルードンバクーニン大杉栄といった歴史的な人物の著作から、現代社会でアナキズムを実践して生きていく方法が書かれたもの、そしてフェミニズムとも接続していく本、色んな書籍が紹介されている。そして読みたい本が増えていくのだった。

読書ガイドを読んだだけでアナキズムについてどうこう言うのはおかしいかもしれないが、国家の抑圧や相互扶助といったことは分かるのだが、アナキズムでは工業をどう捉えているのだろうか。国家や権力者に服従しないため、自力で生きる糧を得るために農業を重要なものと捉えるのは分かる。しかし生活が豊かになるためには工業製品とそれを支える工学が必要だと思うし、それらは非専門家がいくら寄り集まって助け合ってもなし得ないものではないだろうか。そのようなことについて書かれた書籍は多数の書籍が紹介されているこの本の中でも見受けられなかった。どうなのだろうか。
まだまだアナキズムについては知るべきことがある。