The Peel Sessions/Teenage Fanclub

スコットランドグラスゴーの至宝、Teenage Fanclubによるピール・セッション。
1991年リリース。

 

日曜日の午前中は町内会の用事。帰ってきてから食事を摂ったり部屋の片付けなどをしながらラジオを流して聴いていたけれど、なんだか今ひとつ面白くない。CDプレイヤーはご機嫌斜め。だったらレコードを聴くしかないでしょう。そんなわけでこのレコード。

Teenage Fanclub(以下、TFC)は1991年の名作『Bandwagonesque』から聴き始めた。もうこのアルバムが好きで好きで堪らなくて、当時のTFCの過去作は当然聴いたし、この後は英国のクリエイション・レコードとその周辺のギターバンド、そしてUKロックを漁って聴くようになった。でも、やっぱり一番好きなのはTFC。そして今も活動する息の長いバンドになった彼らだけど、やっぱりこの頃が一番好きだ。
『The Peel Sessions』も1991年リリースで収録曲は
God Knows It's True
So Far Gone
Alcoholiday
Long Hair

の4曲。

ピール・セッションというものが何なのか説明した方がいいのだろうか。
英国の放送局BBCのラジオでジョン・ピールという人がDJを努めていたラジオ番組があって、ピール・セッションズというのは、そこでのスタジオ録音盤ということになる。UKグラインド・コアの雄であるNapalmDeathもピール・セッションのレコードを残している。

収録されている曲の中でも『So Far Gone』という曲が好きで好きでもう大好きで。この曲は『Bandwagonesque』にも前作の『A Catholic Education』にも収録されていないんですよね。だからこのピール・セッションズのレコードでしか暫く聴けなかった。
その後に『DEEP FRIED FANCLUB』という編集盤が1995年に出て、そこでやっとこの曲に再会した。でもやっぱり『The Peel Sessions』のレコードで聴くのが好き。

この曲にまつわる思い出みたいのものは特にないの。女の子にふられたとか何か良いことがあったとか、そういう思い出補正が入ってるわけじゃない。もうただ単に曲が好き。何回もいつまでも聴ける。それくらい好き。でも未だに歌詞は分からない。自分で訳してみようという気もない。知らないままでずっといようと思っている。それでいいと思ってる。逆に何を歌っているのか知りたくない。
多分、人が生きてきて一生のうちで本当に心の底から好きになる曲って数曲なのじゃないかと思う。自分にとってはこのレコードと『So Far Gone』という曲がそれになるんじゃないかなと思う。でもまだ凄い劇的なレコードに出会うかも知れないから総括をするにはちょっと早いかも。ただ人生で出会った最高のレコードの一枚にはこれが入る。そういう自分にとっての名盤です。

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