Carl Carlton/Carl Carlton
京都のJoe's Garageというレコード店で良いレコードを手に入れました。
Carl Carltonの『Carl Carlton』という1981年のアルバム。このレコードに収録されている『She’ Bad Mama Jama』という曲が好きで好きで。ずっとアルバムを手に入れたいと思っていたのです。900円。そんな貴重なレコードってわけじゃないと思う。
この曲を最初に好きになった切っ掛けはこれ。
Bad Mamma Jamma/CN Williams
なんだったか、ネットを徘徊していて出会った。完璧にハウス。
動画のイメージにハウスミュージックのレーベルHed Kandiで多用されているJason Brooksのイラスが使われているので、てっきりHed Kandiからのリリースだと思っていたけどdiscogsを見るとReelhouseというレーベルからのレコードらしい。ややこしい。このレコードには未だに出会ってない。
で、ええ曲やなとご機嫌さんで聴いていたわけですが、ほどなく元ネタがあることを知るのです。今回買ってきたレコードに収録されている『She’ Bad Mama Jama』です。
素敵ですね。往年のディスコ真っ只中の一曲。
プロデューサーはレオン・ヘイウッド。動画の美女コンクールを今の基準でけしからんなんて言わないで欲しい、これ1981年リリースですから。これを聴くとCN Williamsの曲はテンポアップして盛り上がってるところを繋いでるだけやん、って思うけど、それをやるのが偉いんですよね。CN Williamsはsoundcloudによるとドバイ在住らしい。
で、手元にあるレコードコレクター増刊号『DISCO MADNESS』ですよ。
これを見てみると、この曲はプロデューサーであるLeon Haywoodの曲がオリジナルと書いてある。そうなん?まだ元ネタがあるの?
で、見つけました。これ。
Leon Haywood94年のアルバム『FREAKY MAN』に『BAD MAMA JAMA』という曲名で収録されてる。
そこで「ん?」となる。Carl Carltonのアルバムは81年なのにオリジナルが94年?
更に調べると
Leon Haywood – The Leon Haywood Story Then & Now (1989, Vinyl) - Discogs
discogsによると89年リリース。ここに『She's A Bad Mama Jama』の曲名で収録されている。このバージョンはネットを探しても聴けなかった。これ以前にシングルでリリースされていないか調べてみたけれど見つからず、今のところ『She's Bad Mama Jama』のオリジナルの最古のものは多分これになると思う。
『She's A Bad Mama Jama』はLeon Haywoodのオリジナル曲として81年以前からあったけれどレコードでリリースされていなかったのかも。で、Carl Carltonに提供してみたらそれがヒットしてLeonは自分のアルバムにオリジナルを収録した、みたいな流れを予想するけれど真相は不明です。
そんなわけで時系列だと
She's A Bad Mama Jama/Leon Haywood
↓
She’ Bad Mama Jama/Carl Carlton
↓
Bad Mamma Jamma/CN Williams
となって、それを逆の順番で知って聴いていったということでした。
だから何?って話ですが、そういう役に立たない知識も良いじゃない。