ワイスピシリーズ最新作。今回の悪役は『MEGA MAX』で適役だった男の息子。
もうしんどなってきた。
ワイスピシリーズは全作見てる。カーアクション映画は大好物だから。しかしもうしんどい。もうお腹いっぱい。キャラクターもいっぱい出てきて同窓会みたいになってる。
正直、一本の映画として破綻してるんじゃないかと思う。ご都合主義で、あの人物が生きていたとか、実は兄弟でしたとか、好きなシリーズだから許してきたけど、もうええわ、って感じ。
それよりも一本の映画として、物語が始まる動機があって、展開があって、結末が提示されるという構成が破綻していると思う。一応の辻褄は合わせようとはしているけれど、納得しましたとは言えない感じ。なんだかヴァラエティ・ショウという感じで楽しい場面をつなぎ合わせました、どうぞ御覧ください、って提示されてる感じ。いや、映画として成立する程度にはちゃんとして欲しいと思ってしまう。
最終章の前編という位置づけみたい。いいんですよ。前編でも。でも一本の映画としての結末はあって欲しかった。
カーアクションも凄まじいのは確かだけど、CGなんだろなと思うと醒めてしまう。それと車に対するフェティシズム要素がもう殆どないですよね。『MEGA MAX』でリオデジャネイロの貧民街を走るハコスカなんて、その絵だけで格好良かったもの。今回で良かったのってハンが乗るアルファロメオくらいじゃないだろうか。
ここまで来て次を見に行かないということはないだろうけれど、あまり期待していない。正直もうしんどい。
