ワイルド・スピード EURO MISSIN

2013年、米国、ジャスティン・リン監督

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シリーズも6作目となり、大作映画の貫禄も十分に備わってきた本作。もう日本車はあんまり出てこないし、ストリートレーサーのお話からは程遠くなっています。

シリーズの1,2,3作目はストリートレーサーのお話。

4,5作目はそのストリートレーサー出身のアウトローが義賊的に活躍するお話でした。

6作目である本作からは、お馴染みのキャラクターたちが終結して公権力から悪い奴等を捕まえてくれ、って依頼されたりします。シリーズを重ねると立場が変わるもんですな。

ワイスピシリーズが面白いのはカーアクションの映画としての面白さもさることながら過去作との繋がり方がちゃんとしてるんですよね。いったん死んだと思われたレティ(ミシェル・ロドリゲス)が復活してしまう本作なのですが、その理由がそんなに無理やりって感じじゃない。他にも2作目に登場したブライアン(ポール・ウォーカー)の同僚のFBI捜査官が出てきて因縁も繋がっているし、この同僚の捜査官は『x2』ではブライアンに殴られて鼻を怪我するんだけど、本作でも鼻を怪我します。ちゃんと過去作を見てる人にもサービスがある。
レティとトレット(ヴィン・ディーゼル)がロンドンの街中をレースで爆走するシーンがあるのですが、ロンドン名物2階建てバスの中から子供が暴走する2台を見つめるシーンがあって、これは『TOKYO DRIFT』でも同じシーンがある。細かいところにサービスが行き届いているのです。

エンディングでは第6作の後に『x3 TOKYO DRIFT』があることが明示されます。そしてこのシーンが『x3 TOKYO DRIFT』との整合性をきちんと整えていて、なおかつ、次作『SKY MISSION』にもしっかり繋がっているという。こういうしっかりした作り方がこのシリーズを人気作品にしているのだと思います。