ブレット・トレイン

2022年、米国、デビッド・リーチ監督作

東京から乗った新幹線でブリーフケースを盗み出す仕事を請け負った男は、あっという間に目的を達成した。しかし、次から次へと殺し屋が現れ列車を降りることもできない。そのまま新幹線は京都に向かってひた走る。

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デヴィッド・リーチ監督作のスパイ映画『アトミック・ブロンド』は、主演のシャーリーズ・セロンのアクションが素晴らしくめちゃ楽しかった。キアヌ・リーブスの殺し屋映画『ジョン・ウィック』もシリーズ化していて、毎回楽しみにしている。『ワイルド・スピード スーパーコンボ』もシリーズ自体のファンだということもあって楽しかった。
スタントマン出身らしくアクション満載の映画を作る監督で、それほど追いかけているという意識はないけれど、食指が動いて観に行った映画が、デヴィッド・リーチ監督作だったという感じで結構見てる。
本作は大して興味もなかったのだけれど、デヴィッド・リーチ監督作ということを知って観に行こうという気になったのでした。

舞台が日本ということで変な日本描写がたくさんあるけれど、わざとやってると思うし、それが楽しい。
ジョン・ウィック』も『アトミック・ブロンド』もそうだったけれど、色合いが賑やかで美しく、観ていて心浮き立つものがある。『ジョン・ウィック』などはアクションにおける映像美みたいなものがあるが、本作は喜劇なので賑やかな楽しさがある感じ。
ただ、列車の中で物語は進むのでアクションとしての派手さは今まで観たリーチ作品よりは地味かなと。キアヌ・リーブスが馬に乗って街中を駆けるような派手さも、シャーリーズ・セロンが建物の上階から飛び降りるような危険もない。せいぜいい変わったもので殴りつけるくらい。でも喜劇だから。
物語もあれこれ言う必要もなく、馬鹿だなあ、とクスクス笑って観ていられる。列車に乗っているように映画に導かれて結末まで連れて行ってもらえば何も問題はない。

先日観た『NOPE』は、何かしらの暗喩であろうという場面がたくさんあり、それを読み解くのに気を使ってちょっと疲れた。『ブレット・トレイン』の方は何も考えずに観ていられる。こういう映画も大事。