南瓜とマヨネーズ

2017年、日本、冨永昌敬

売れないミュージシャンの男と同棲している女は、男を支える為にキャバクラでアルバイトを始める。そこで客の中年男に愛人契約を持ちかけられ、金の為に渋々承知して関係を続けるが、同棲中の彼に気付かれてしまう。以来、二人の関係は微妙なものになる。

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恋愛映画。南瓜もマヨネーズも出てこない。感想もない。

恋愛映画を観ても、それぞれ好きにしはったら、くらいのことしか思えない人でなしなので、そういう映画を観る能力が欠如しているのだと思う。

主人公たちは誰も彼も自由で何も束縛されていない。自分のやりたいことをやれる環境にいてそう振る舞っている。
外的要因で恋愛が阻害されてそれを克服するというお話ならば、それは個人と外との闘いだけれど、この映画の中で恋愛がうまくいかなくなるのは全部自分達の行いのせいで、そんなの見せられても、好きにしはったら、以外の感想はない。
自由でいて、自分としてはこうありたいと思っているけれど、流されて自分の思うようにいかない、理想と離れて行ってしまう、そういう弱さを愛でるべきかもしれないが、そんな気にもなれない。

特別な事件が起こらなくても映画の中に詩情みたいなものが漂っていれば映画としては観られるので、なんとか最後まで観ることができたのだから2mmくらいは詩情があったのだろうと思います。知らんけど。

売れないミュージシャンの男を演じているのは太賀という俳優さん。この方はヤクザ映画、Vシネマなどによく出てくる中野英雄の息子さんらしい。独特の存在感があった。お父さんのようにヤクザと付き合ったりしないで欲しいです。