STOCKHOLM/Chrissie Hynde

Pretendersのフロントウーマン、クリッシー・ハインドの2014年の初ソロアルバム。

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プリテンダーズ、と言ってどのくらいの人が知っているのだろうか。オールドロックみたいな括りなのかも知れない。それもそのはずクリッシーは1951年生まれだから現在(2023年)は72歳。そして彼女のバンドであるプリテンダーズのファースト・アルバムが1980年だから43年も前になる。だからこのアルバムがリリースされた時点でも彼女は63歳か。息の長いロックンローラーですね。
プリテンダーズはメンバーがしょっちゅう変わっていて、最初からのメンバーというとクリッシー・ハインドしかいないの。そして彼女が楽曲を作っているから結局はプリテンダーズというバンドは、クリッシー・ハインド&プリテンダーズみたいな感じに思われている。それも仕方ない。
でもプリテンダーズというバンドをずっと見ているとクリッシー・ハインドという人の変わらなさも分かるんですよね。彼女はパンクという時代の空気を吸っているけれど、基本的にロックンローラーで女性でそれを全うしている。歴代のアルバムを通して聴くと楽曲のぶれのなさを感じるはず。

一度だけライブを見たことがある。難波のなんばHatchで、その時もベテランのロックバンドという扱いだったけれど。プリテンダーズとしては久々の来日公演でファンは結構盛り上がっていたし、懐かしい曲もやってくれた。なので終演後もアンコールの声が鳴り止まなくてバンドが再登場して演奏してくれた。クリッシーは笑顔で「分かった分かったやるわよ」みたいな感じだった。当時はインターネットが既にあったから東名阪のライブの状況を知ることが出来たけれどアンコールで演奏してくれたのは大阪だけだったらしい。

この初となるソロアロバムでもロックンローラーとしての彼女は感じる。ただバンドでないということでギターバンドであるという色は薄いかな。悪くないけど。それと彼女の声はやっぱり魅力的なのだけれどお歳をとったというのは感じますよね。

プリテンダーズはデビュー後は『愛しのキッズ』や『ブラス・イン・ポケット』がヒットして、『ドント・ゲット・ミー・ロング』なんかは懐メロ的にFMでも時々流れてくる。良い曲ですけどね。でも日本盤はある時期からリリースされなくて輸入盤でしか聴けなくなった。でもね昔のバンドじゃないのよ。現役なのよ。今年の9月頃には新譜がでるらしいですよ。心して待て。
それまでは懐メロでも聴いて過ごしましょう。

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