ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド女ンビ⑤/すぎむらしんいち

男はゾンビに、女は女ンビになった世界での童貞と処女の生き残りアクション巨編!

 下ネタ満載は既に云う必要もない本作ですが、第五巻はアクション要素高め。謎の教団が登場して銃撃戦に肉弾戦、脳みそを喰われた童貞くんがゾンビになって徘徊するという嫌がうえにも盛り上がる展開です。やっぱゾンビものはアクション映画なんですよね。

ゾンビものってサタデーナイト感があると思うんですよね。明日は日曜日という余裕があって好き放題やらにゃ損という解放感があるあの感じ。もう世界は終わったんだからやりたいようにやるしかないぜという雰囲気。あの解放感は日曜の足音が近付くにつれて薄れていって、夕方にサザエさんが始まったらちょっと憂鬱になるでしょ?ゾンビものにはそれがないんですよ。永遠に日曜日がこない世界というかそんな感じ。ずーっと土曜日の夜が続けばいいのにと思うその理想の世界がゾンビものにはあるんです。

次巻では更なるハード・アクションが予感される展開なのですが、次巻でエンディングなんでしょうか。永遠に終わらないでほしいと思わせるサタデーナイト感なのに。
でも、もうすでに6巻が待ち遠しいDEATH!