BLACK MESSIAH/D'ANGELO AND THE VANGUARD
2014年の年間ベストで方々に名を連ねていた、ブラックミュージックのシンガー、ミュージシャンであるD'ANGELOのアルバム。
一聴して、とても豊穣な音楽。家のオーディオが生まれ変わったんじゃないかと思える素晴らしい音像で、音にくるまれているようでとても気持ち良い。
ヒットポップスのような甘いメロディーの音楽ではないけれど、それでもリフに流麗なメロを配置している。甘いとか辛いとかいう単純に美味いというものではないけれど、色んな味が染みている奥行きの深い料理のよう。その色んな部分は、ソウルでありファンクでありゴスペルでありジャズだったり、演奏の奥行きの深さと凄い録音なのだと思う。
思うに、ロックというのは激情をそのまま吐き出す音楽だけれど、ブラックミュージックというのは内に秘めた情念を丁寧でスムースに紡ぎ出すところに美学がある音楽なのだなと思う。
うんん、ブラックミュージックにはあまり詳しくないのでこんなことしか書けません。でも凄く良いアルバム。多分、何回も聴くことになると思う。