不倫によって引き起こされる諸問題を法律に照らして事例を元に紹介する本。著者は弁護士。

不倫のリーガル・レッスン(新潮新書)

不倫のリーガル・レッスン(新潮新書)

 

 ネットで不倫をした女が自身の不倫経験を語っているものがあって、楽しんだ面もあったけど苦しんだ、辛かった、悩んだとか反省しないとか書いていてホント許せなかった。

随分前に従妹が旦那の不倫を苦に自殺した。なので不倫した人間の独白は加害者の身勝手な能書きにしか聞こえない。ホントに頭にきてしばらく怒りがお さまらなかった。でも、不倫の話なんてそこら中に転がっていてそういうのに出会う度に怒っていても仕方ないので、何かしら納得出来る材料がないかと思って 読んでみた。

本書では、不倫の事例を挙げてどのような法律上の問題があるか、どのような手続きが法律上とれるかということが色々と書いてある。どのようにして不 倫が露見したかという事例は、これを反面教師にすればバレないという指南のようにも読めた。どれもムカツク話ばかり。唯一分かったのは、不倫は法律上、婚 姻共同生活を侵害する行為として違法性があるということだけ。「法律に違反してるわけじゃない」というバカ意見にはこう言えるということが分かったくら い。

読んでみて思ったのは不倫した人間は、別れるにしてもくっつくにしても法手続きは色々大変みたい。そう思うとあの女も自業自得とは云え苦労はあって、反省しないとか突っ張っぱっておかないとやってられないのかなとも少しだけ思った。嫌いだけど。