上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!/上野千鶴子、田房永子 著

フェミニズムについての対談本。


昨今、フェミニズムという言葉を聞くことが多くなった。SNSでの論争とか。そういうものを見聞きして「ああそのとおりだな」と思うこともあるし「それは違うんじゃないでしょうか」と思うこともある。女性を差別しているつもりは毛頭ないけれど、だったらフェミニズムというものを自分は理解しているのかと自問すると、正直よく分かってない。なので入門編のような本書を読んでみた。

 

正直言うと本書を読んでもそれほど新しい知見はなかった。というのも、フェミニズムがかつては女性運動などと呼ばれた時代に母親がその周辺にいたから。母からは男も女も同権で男ができることを女もできるし、これからは女がやっていることを男もできるようにならなければいけないとよく言われて育った。

 

フェミニズムの起源から、時代の変遷と共にどのような考え方が生まれてきたか、そして現在は、みたいなことが読みたかった。フェミニズムといっても色んな考え方の派があったりすると思うがそういうものを。

 

しかし右翼思想の変遷とか左翼思想の歴史みたいなものも簡略にまとめられた書籍には簡単に巡り会えないので、ないものねだりをしても仕方ないのかという気もする。