GATE/SISSY SPACEK

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MAN IS THE BASTRADのノイズユニットBASTRAD NOISEにも参加していたJohn WieseによるノイズコアバンドSISSY SPACEKのCD。7インチで出たものを合わせてCDにしておまけにライブ音源も入れました、というもの。

ドラムがブラストビートを叩き出し、ノイズが暴れまくる中でボーカルが吠えまくっていて最高にうるさい。
似たバンドで大阪にWORLDってドラムとツインボーカルのバンドがいました。めちゃ格好良くて昔買った7インチを時々引っ張り出して聴いたりするけど昨年はアルバムが出てるはず。手に入れてないけど。

パンクから始まったハードコア、グラインドコアという音楽は怒ってる音楽で、社会に対する怒りのエネルギーを音楽にして表現するものだと思ってます。愛とか恋とかの音楽じゃない。なのでその怒りを表現する為にスピードを追求したり、重さを突きつめたり、一般的に言われる「美しい音色」とは逆の音色で塗りつぶしてる。ノイズも日本のものはパンク、ハードコアを通過して出てきたという歴史があるのでその通り。

でも怒ってる方が良いと思うんですよね。そんな怒ってないで今身の回りにあるものに感謝して満足して暮らした方が幸福に生きられる、みたいな言い方ってあるけれど、世の中の事柄に意義を唱えなければそのままでしょう?例えば、女性参政権なんて怒りを持った女たちがずっと声を上げてきて獲得したものでしょう?そうやって怒りや不満を表現していかないと。現状に満足しているだけでは改善も改良もそこには存在しないのだから。新興宗教にでも入信するならそういう生き方をすればいいだろうけど。

でもドゥームメタルなんかは怒りを通り越して諦めきったダルさみたいなのが良かったりもするから、まあ色々ですね。

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