BABY DRIVER

2017年、英米エドガー・ライト監督作

強盗犯の手助けをする青年、ベイビーは凄腕ドライバーだったが、やむを得ぬ理由で犯罪に加わっていた。やがてその理由も失せ、犯罪から手を洗ったはずの彼が、最期の仕事に挑む・・・

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この映画、米国が舞台なのでハリウッド作かと思うと英国の映画製作会社、WORKIN TITLEの製作なんです。WORKING TITLEというと『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ノッティングヒルの恋人』、『ラブ・アクチュアリー』などの英国製ロマンチック・コメディーを送りだしている会社で、他のラインナップを見てもコメディーやハートウォーミングなお話が多いのです。
なので本作『ベイビー・ドライバー』も殺伐としたお話じゃない。

逃走を手助けする運転手を描いた映画というとウォルター・ヒル監督の『ザ・ドライバー』、ライアン・ゴズリング主演、ニコラス・ウィンディング・レフン監督作の『ドライブ』があるけれど、この2作は男臭いんですよね。ハードボイルドで殺伐としてる。そこが良いのだけど。

本作『ベイビー・ドライバー』は、その名も「ベイビー」と呼ばれるような若くて男前の青年が主人公で男臭さはナッシング。そして犯罪者の集団もどこかコミカルに見えてしまってあんまり恐くなんです。後半バタバタと結構人が死んでエグイ殺し方もあるんだけど、どこかシリアスさに欠けるのです。その軽さが良いという人もいると思うのだけど、ちょっと物足りない。
面白いとは思うんです。つまらなかったわけじゃないんです。でもなんだか底流に明るいムードが流れていて殺伐さに欠ける雰囲気がちょっと物足りなかったかな。

八月二十六日@心斎橋 火影

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心斎橋の火影というライブハウスに行ってきました。出演は

Macrochord
Fortitude
Napalm Death Is Dead
MASONNA
GASOLINE
Noise A Go Go's

の計6バンド。MASONNA目当てで行ってきましたが、GASOLINEはあの四日市が生んだ偉大なガレージロックバンドでした。同じ名前のバンドかなーと思ってたけど、お楽しみが増えた。他のバンドは全く知らなかったのです。

最近はノイズのライブしか行ってなくてロックンロールのバンドのライブというのはとても新鮮な感じがした。そうだよなあ、こういう感じで盛り上がるんだよなあ、というのを思い出した感じ。どのバンドも盛り上げ上手でそれぞれファンがいて会場の雰囲気が楽しい。ロックをもっと聞くべきだなと反省したり。

Napalm Death Is Deadは、ベースとドラムの二人組でグラインドコアをやろうとしているバンドだった。機材トラブルのようでベーシストが楽器を放り投げてあっと言う間に終了してしまったけれどもう一度見てみたいバンドでした。

MASONNAはいつもと同じ。なので最高。

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(セッティング中のMASONNA

 

GASOLINEはやっぱりサービス精神旺盛で客を巻き込んで笑いあり爆音ありのロックンロールを聴かせてくれました。あー楽し。
終演後VoのGANさんがいたので「いつまでも最高で居て下さい」と声を掛けておきました。娘が高校生で色々大変らしいです。 

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保存

保存

保存

大阪的/津村記久子・江弘毅 著

大阪在住の作家、津村記久子さんとMeetsRegionalの元編集長、江弘毅さんが語る大阪について。

大阪的 (コーヒーと一冊)

大阪的 (コーヒーと一冊)

 

 お二人の対談があっちに転がったりこっちに転がりったりしてとても面白かった。結論なんてものは必要ではないけれど、強引にまとめるとするならお二人共が仰っているのは「大阪は地方」ということではないだろうか。
津村さんはサッカーJ2をあちこちに観に行くことで地方のチーム同士の戦いの場所には中央(東京)がそこにないことを面白がっており、対する江さんは岸和田出身らしく、だんじりも中央なんてなく各町で好きにやってると仰る。そしてそれが良いということでお二人は同意していると思われる。対談の中で江さんが

それが、「大阪好っきやねん」が鬱陶しくて、「チカンアカン」のポスターはいい、みたいな。

と言うと津村さんも

うん、そっちはいい。難しいな、どう違うのかなかなか説明できないですけどね。

と言う。この感覚は分かる。「好っきやねん大阪」みたいな台詞を聞くとさぶいぼでるから。「大阪?好きやけど?」くらいのテンションでなぜいられないのか。
本書に書かれてるわけではないが、大阪は粉もん文化だからたこ焼きとお好み焼き!みたいなごり推しも嫌いだし、大阪人は会話が面白い、みたいなのも好きじゃない。そんな人が作ったテンプレートにわざわざ自分をはめこんでいかなくてもいいと思うけど。先般、大阪での万博開催をプレゼンする為にバカの松井知事とアホの吉村市長が海外に行ったらしいが、豹柄のおばちゃんみたいなものを推していたらしい。ダサい。心底ダサい。情けない。

大阪ってやっぱり都会で、メディアもあるし文化と歴史もあってかつては日本で2番目の都市だったという誇りもあるからから対東京みたいな意識があると思うんだけれど、日本で関東圏以外の場所はみんな地方でしょう?大阪は地方の中では大きな都市なんだから地方の代表くらいの気持ちでいないと。橋下徹は大嫌いだけど彼が府知事の時は地方の代表として中央にモノ申すという場面も多少はあった。あれは少し評価してる。でもあいつヘタレやから中央と闘っても勝てないとみて仮想敵として東京と闘うことは止めたよね。で、誰と闘ったかというと府庁や市役所の公務員や在阪メディアと闘ってみせるというプロレス。ホントだめだ。

大阪都構想なんてのも、もう一つの中央に成りたがってるだけなんですよね。そういうのはもう止めて欲しい。無駄に住民投票とかしていらん。何回やるねん。アホですわ。地方として発言していきましょうよ。地方なんだから。

造本がとても可愛い本でした。ミシマ社という会社から出てるんだけど京都に支社があるというのも好感。