2003年、米国、ジョン・シングルトン監督
前作から引き続き出演しているのは、主人公のポール・ウォーカーと黒人のFBI捜査官トム・バリーだけで、他は新たな登場人物で占められている。が、新たな相棒となったタイリース・ギブソンは、後のシリーズで活躍することになり、おとり捜査官のエヴァ・メンデスの色香は特筆すべきものである。
舞台もLAからマイアミに移り、内容も社会の低層の人間を描いた前作から、単純なカーアクションの娯楽作へと進化している。
それでも日本車のスポーツカーが活躍するというコンセプトは維持していて、三菱のランサー・エヴォリューションとエクリプスが大活躍するし、ポール・ウォーカー登場時の愛車は日産スカイラインGTR、デヴォン青木が駆るのはホンダS2000、と車を見ているだけで十二分に楽しい。
その後、シリーズは内省的な『TOKYO DRIFT』へと引き継がれる。