大日本帝国の銀河 1&2
第二次世界大戦前夜、ナチスドイツはヨーロッパを席巻し、日本軍は中国大陸に侵攻する。そんな時代に当時の技術力では現実化しない戦闘機でオリオン星からやってきたと言う異人が飛来する。米英、ソ連の参戦といった大戦への危機と国際情勢の駆け引きと共に大日本帝国は異星人とのファーストコンタクトに接する。
第二次世界大戦前夜、ナチスドイツはヨーロッパを席巻し、日本軍は中国大陸に侵攻する。そんな時代に当時の技術力では現実化しない戦闘機でオリオン星からやってきたと言う異人が飛来する。米英、ソ連の参戦といった大戦への危機と国際情勢の駆け引きと共に大日本帝国は異星人とのファーストコンタクトに接する。
めちゃ面白い。面白過ぎ。この先どうなるのかが気になって眠れない。眠れるけど夢にでてくる。とにかく面白い。
SFのジャンルで言えば異星人との初接触というファーストコンタクト物だと思いますが、その時代がね。だって大日本帝国ですから。民主的な日本じゃないですから。ぎゅうぎゅうの全体主義国家の時代だから。
過去のある時代に異星人が来訪してファーストコンタクトが起こるという形式で言えば、マイケル・フリンの『異星人の郷』ってのがありました。中世ヨーロッパに宇宙人がやってくるというお話だったと思うけど、あれも凄い面白かった覚えがある。
なんというか、第二次大戦の前と後というのは時代が全く違うのですよね。戦前というのはロマンがある。ロマンではなくて浪漫。国家の体制も違うし、市井の文化も違う。断絶というか。はっきりと線引きされるような時代の違いがある。だから浪漫を感じるのですよね。現代のような何もかも便利な時代ではない場所で行われる人々の行動に憧憬みたいのものがあるのですよ。テレビもスマホもインターネットもジェット機もない時代に異星人が現れるなんて浪漫以外になんと言えばいいの?
まだ2巻までしかでてないし、何巻で完結するのか分からないけれど続きが気になってしょうがない。でもこれは何某かの小説を読んで思うような結末が優れているから面白いとかそういうことではないんですよね。その経過が十二分に楽しい。久々に結末が決まっていない小説を読んで続きを楽しみにするということにはまっっている。小説でもなんでも、その楽しみは、結末ではなくてその過程なのだということを味わってる。続きが気になる。