散歩する侵略者

2017年、日本、黒沢清監督作
失踪した夫が見つかったが別人のようになっていて奇妙な行動ばかりで妻は困り果てた。そして夫は自分が宇宙人で地球を侵略しに来たという。
一方、若い男女の体に乗り移った二人の宇宙人はジャーナリストを名乗る男を案内役に殺人を犯しながら着々と地球侵略の仕事を進める。

www.youtube.com

久々にわけの分からない映画を観た。
以前、映画館でこの映画の予告編を見たけれどそれほど食指が動くということはなかった。なぜそんな映画を観に行ったかというと凄く暇だったから。それと単なる気紛れ。黒沢清映画のファンというのでもないので。

ホラーではないと思う。だって全然恐くないから。
コメディーかも知れない。でも全く笑えない。
SF映画かも知れないが、心躍るSF魂は感じない。
夫婦の愛を描いた恋愛映画かも知れない。でもなんだかなー。
「言葉」の信憑性に疑義を申し立てるということかも知れない。でも中途半端な感じ。
そういうもの全部が込められてるのかも知れない。そうなのかなー。

最終的に宇宙人である夫は妻から「愛」という概念を受け取り、結果的に宇宙人は侵略を止めてしまう。そんな「愛は地球を救う」みたいなお話に今時感動する人いるだろうか。ちょっと理解できない。

長谷川博巳が演じる胡散臭いジャーナリストがやけっぱちになるところは「もっとやってまえ」と一瞬だけテンションが上がりました。