マイノリティ・リポート

2002年、米国、スティーヴン・スピルバーグ監督作
予知により犯罪が起こる前に犯人を逮捕するシステムが稼働している未来。犯罪者を検挙する立場の警官が犯罪を犯すと予知され彼は逃げ出すことになる。

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スピルバーグのSFは未来イメージも斬新だし面白いですよね、という書き出しにしようと思ってフィルモグラフィ見たら意外と未来SFはないのね。『ET』も『ジュラシック・パーク』も『宇宙戦争』も舞台は現代なので、未来SFとしては本作と『AI』くらいしかない。よってスピルバーグはもっと未来SFを撮るべきだと思います。

主役のトム・クルーズ様は今回も格好良いです。麻薬におぼれているという欠点はあるものの子供を失ったという過去があって仕方ない感じで、他には非の打ちどころがない。作品内でも俳優のフィルモグラフィとしても珠に駄目人間成分が入ってる人の方が信用出来るんですけどね。トム・クルーズについては『マグノリア』でブリーフ教祖を演じたので大目にみるけどさ。

凄くバカなシーンが差し挟まれてるんです。
警官が背負ってるジェット噴射する装置の炎でハンバーグが焼けるとか
目で身分証明するシステムがある世界なので、逃亡の為に眼球を取り換える手術をするのだけど、認証する装置を騙す為に元の眼球を取り出そうとしたら落して目玉がコロコロ転がっていくとか、
誘拐した予知能力者に服を買おうとして衣料店でサイズが分からないとか
文章で書くと面白さが伝わらないんだけど、どれも緊迫した場面で「今そのギャグいる?」という感じで挿入されるのでニヤニヤしてしまいます。スピルバーグは『1941』という超バカ映画を撮ってるんだから巨匠になった今、もう一回ちゃんとコメディーを作るべきだと思うな。ドリームワークスの命運を賭けるくらいアホほど予算使って超大作としてやって欲しいです。それができるのはスピルバーグしかいない!

 

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