X-MEN ZERO & ファースト・ジェネレーション

ウルヴァリン:X-MEN ZERO
2009年、米国、ギャヴィン・フッド監督
主要キャラであるウルヴァリン誕生秘話というお話。

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ウルヴァリンは19世紀から生きていたということになっていて
えー(@o@)?!ってなった。特殊合金の骨格になぜなったかというところもあってシリーズを通して辻褄が合う感じ。アクションも充実、娯楽作として楽しいです。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション
2011年、米国、マシュー・ヴォーン監督
X-MENに登場する善の指導者エグゼビアと悪の首領マグニートの若き頃が描かれる。

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今度は1960年代のお話。今回はエグゼビアが何故車椅子に乗っているのか、とかマグニートが何故人類に敵対しようとするのか等々、色んなことが分かって来ます。本家のアメコミでこういうストーリーになってるのか良く知らないのですが、シリーズの登場人物とその行動の動機みたいなものの辻褄がかっちり合っていてとてもよく出来てる。解き明かされる謎、みたいな構成はやっぱ面白いよね。

超能力者達の闘争というだけでなく実際にあったキューバ危機が盛り込まれています。アメコミの好きな人から、アメコミでは9.11テロの話なんかも登場してリアルタイムの事件が反映されていると聞いたことがありますが、歴史的事件とシンクロさせるというのはとても面白いです。

60年代のお話なのでセットや衣装、それに色合いも60年代っぽい。劇中でセレブロという装置が出てきて、これは現代版X-MENでは超ハイテクマシンなのですが、60年代版セレブロは操作パネルがアナログな指針メーターだったり表示ランプが点灯したりとちゃんとローテクなのを描いていてこういうところも素晴らしい。やっぱ完成度というのは細部に宿る。

X-MENシリーズってなんで観ていられるかというと、底流に世の中の異端者であるミュータント達の疎外感があるからなのですよね。どこに居てもはぐれものだと感じてしまう自分にはそこら辺が共鳴するのだと思います。