ミスティック・リバー

2003年、米国、クリント・イーストウッド監督作

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この映画をどう観れば良かったのだろう。サスペンス映画ではあるが、それが主題ではない。その証拠に犯人は意外ではあるが、納得のいく結末ではない。
人を傷付けて生きていく男と傷付けられて死んでしまう男、そして傍観者である刑事、そして女は人を傷付けてでも生きていく生命力のある男に惹かれる。結局、人を傷付けてでも生き残る奴は生き残るし、そうでない奴は死んでいく、それが現実だということだろうか。これが世の中の縮図だということだろうか。いじめっ子といじめられっ子とその他大勢の傍観者みたいな構図だろうか。

イーストウッド作品に見られる、良きにしろ悪しきにしろ暴力が何かしらの決着をつけるし、その力を侮るべきではないということが描かれている。