インヒアレント・ヴァイス

アメリカ、2015年、ポール・トーマス・アンダーソン監督作。元カノとその愛人が失踪して2人を捜索する私立探偵のお話、舞台は60年代末のロサンジェルス

楽 しみにしていた映画で、原作も読んで予習ばっちりだった。原作はミステリーであり群像劇で本当に沢山の人物が出てくるのだけど、それを1本の映画に詰め込 んでどう処理するのかと思っていたが、ちょっと詰め込み過ぎでない?という感じ。何回も観る映画だと思えばそれで良いかも知れませんが。観終わって「最 高!」とは言えないというのが正直な感想。

とはいえ、PTA映画はやはり登場人物の顔が良い。どいつもこいつも駄目人間で可愛らしくて、ちゃんとした人は1人も出てこない。中でも刑事ビッグフットが素晴らしくバカ。角刈りのおっさん刑事なのですが、チョコバナナを食すシーンは完全に下ネタであまりにもバカでした。

PTA 監督作はダメ人間が居場所を見つける話となるらしいのですが、その意味で言えば元カノが失踪して最後には主人公の元という居場所に帰って来るということな のだろうか。でも、何だかんだあったにしても元カノが裸で男の元へ帰って来るというのは男子の妄想全開過ぎてちょっと気恥ずかしい感じがします。

ビデオが出たらもう1回観ます。