思想家、東浩紀氏の語り下ろし。
ざっくりまとめると、旅に出ていつもと違う立ち位置に立ってみよう、そうすれば検索する語句も変わって視野が広がるよ、ということだと思う。引用すると
“ネットには情報があふれているということになっているけど、ぜんぜんそんなことはないんです。むしろ重要な情報は見えない。なぜなら、ネットでは自分が見たいと思っているものしか見る事ができないからです。”
本書ではこれを超える為に、旅に出て偶然出会うことに身を委ねてみよう、そうすれば普段検索しない語句で検索することになる、と説いておられます。
こ の「ネットでは自分が見たいと思っているものしか見る事ができない」という部分は本当にそう思う。何でも調べられるようでいて、自分の知らない事は検索す ることも出来ないし、引っ掛かってこない。芋づる式に深く潜ることは出来ても、偶然ばったりと気になるものに出会うということが少ないように思う。
