Viosphere/AGENCEMENT

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AGENCEMENTはヴァイオリンの即興演奏の方で島田英明さんのソロユニット。詳しいことはHPをどうぞ。

sites.google.com

即興演奏、実験音楽という括りで表現されるのが的確かと思うのですが、レコ屋のノイズの棚にあったのでノイズのタグで紹介することにします。

ライナーというものはなく、裏ジャケに
materials:magnetic tapea,violin and electroncs
とだけ記載されています。ヴァイオリによる演奏を電子的に変調して多重録音、編集しているイメージでしょうか。

その音はヴァイオリンだと言われなければ多分、分からないでしょう。
ヴァイオリンは弓で弦を擦る楽器ですが、指で弦を弾く奏法もあってピチカートと呼ばれます。このピチカートを多用して短い音を連ねている感じはするのですが、本当のところはは分からないです。ヴァイオリンであるけれどヴァイオリンではないかのような音で構築されています。

実験音楽や前衛音楽は楽器の新しい可能性を模索することもその使命に含まれていて、ギターを弓で弾く人もいるし、ターンテーブリストターンテーブルのレコードを再生する装置という機能をあらゆるテクニックで拡張しています。そして新しい音と音楽を提示する。それらは音符で記録できない音楽として、即興演奏であることが多い。

楽器の凡そ、その楽器らしくない音を新たな奏法で演奏し新しい音と音楽を生み出す。そんなことをして何になるのだと言われるかも知れないが、そのような実験が無くなれば進歩や変化は訪れないと思います。変化があることこそが、そのジャンルが生きていることの証だと思うのです。

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