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シン・ゴジラ

映画

2016年、日本、庵野秀明監督作品

www.youtube.com俺の感想はこれです。

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いましろたかし先生(神様)の80年代後半に描かれた漫画『月月火水木金金』の中の1頁です。
月月火水木金金』という漫画は短編で、主人公は冴えない高校生、姉と親父の3人暮らし、住んでる部屋は文化住宅で姉はブス、親父は土建労働者。本人も、ぐりぐり眼鏡の寸胴短足で、オナニーくらいしか楽しみがない、そんな男子高校生が限りなく知能の低い友達と映画『ネズラ』を観に行って、その感想が画像の一コマまです。

漫画を文章で表現するほど間抜けなことはないと思うんですけど、そういうことなんです。できれば漫画を読んで欲しいです。『初期のいましろたかし』もしくは『ザ・ライトスタッフ』という本に収録されているはずです。でも画像ないとあれなんで面倒くさいけど画像あげときます。

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主人公のとしみち

 

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姉ちゃん

 

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 父ちゃん

 
で、まあ徒労ではあるけれど文章を紡ぎます。

月月火水木金金』で描かれるのは、何をすればいいのか分からない、何をしてもどうにもならない、何かをする環境にもない、そんな男です。そこには努力しようにもその道も見つからず、社会への鬱屈と不満が充満しているのです。どうしたって浮上できない、どうしたって何にも成れない、そんな境遇です。それなら努力でその境遇を跳ね返せ、みたいなポジティブ前向き仕事術ライフハック投資起業ブログで収益野郎共の精神はそこには宿ってないんです。そんな男が映画を観た感想が「強い!強いぜネズラ、東京なんかぶっ潰してしまえ!!」です。

そして2016年に『シン・ゴジラ』をみた男の感想も同じなんです。ゴジラよ、やってしまえ、ぶち壊せ、会議と手続きで物事を操っている人間達なんてぶち殺してしまえ、破壊してくれ、壊してくれ、何もかもぶち壊してくれ、俺にはできないけどやってくれ、です。


ポリティカルな映画だって?関係ないよ。
自衛隊を賛美する映画だって?関係ないよ。パチンコ屋で「自衛隊に入らないか」と言われたことはあるけどね。
危機管理の映画だって?関係ないよ。俺たちは逃げ惑う役だから。
最後はポンプ車が活躍するんだって?関係ないよ。死ぬかもしれないけど行ってくれなんて特攻隊でしょ?

でも俺たちのリアルはそこにある。俺たちの役は所詮、歩です。一般大衆です。何もかも不満です。選挙に行ったって何も変わらない。働いたって給料は上がらない。それでも出ていくお金だけは減らない。でもゴジラがやってくれば何もかもぶち壊してくれるかも知れない。何もかもひっくり返してくれるかもしれない。そこには何かの希望がある。とりあえずぶち壊せ!スクラップ&ビルドのビルドなんて関係ない、とにかく今すぐぶち壊せ!なのです。

何が言いたいかというと、『シン・ゴジラ』は破壊映画として最高だということと、いましろたかし先生(神様)は20年近くも前に『シン・ゴジラ』を予見していたということです。
いましろ作品を読め!俺が言いたいことはそれだけです。

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