86年リリース、UKのハードコア・バンド、CONFLICTのアルバム
手元にある聖書『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド』の本作レビューには
“ 今聴いても色褪せてない迫真のアジテーション。スキャットのようにのべつまくなく突いてる言葉の洪水は毒っちゅう毒を吐き散らかしてゆく”
と書かれています。その通りに本作は言葉で埋め尽くされている。そして怒ってる。
世の中のヒットチャートには優しげな歌ばかりが並ぶものですが、この音楽は怒りまくってる。
怒りを歌にしても良いし恐怖や不安を歌にしても良い。そんなものに価値を見いだすことができない人間もいるかも知れないが、あらゆる感情を音楽にのせてぶち捲ける可能性と権利がある。どんな感情を表現する可能性もあるべきだし、それが多様性。
SEやピアノの響き、女性の歌声も差し込まれていて剛速球だけではないしたたかさを感じる1枚。