2009年、日本、光石富士朗監督
大阪で暮らす3兄弟と両親の一家、ある日父親が唐突に亡くなる。直後見知らぬおっさんが転がり込んできて同居することになり、すぐに母親の妊娠が発覚。長男は中学生なのに大学生と偽って女子大生と付き合い、ヤンキーの次男は母親の子が誰の子か悩む。小学生の三男坊は女の子になりたいという。
原作は森下裕美の同名漫画。
現代劇で市井の人間の悩みをドラマとして描くという作りなのだけど、そのドラマの部分が盛り上がらずにただ流れていってしまって、淡々と進んで終わってしまうのが惜しい。街の景色なんかは雰囲気が出てるだけによけいに惜しい。現代劇で普通の人間の暮らしを描く映画って時代を記録するという意義のあることだと思うので尚更残念。おかしみを描きたいならもうちょっと笑える場面なんかも挿入するべきだと思うんだけどな。原作の漫画はコメディとして機能していました。
こういうこと言うと面倒くさいと思われるのだろうけど、大阪弁の台詞が不自然なのは関西人としてはどうしても違和感があるのです。ぞわぞわってなる。松坂慶子も加藤夏希も頑張ってはいるのだけど、どうしてもなのです。