ロング・ライダーズ

1980年、米国・ウォールター・ヒル監督作
南北戦争直後の実際にいた強盗団のお話。

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劇中で探偵が「新聞が彼らを義賊のように伝えるから困る」という台詞があるように、どうやらアメリカ南部では人気があるみたいです。酒場で自由を歌う楽団に銃を向けて南軍の歌を歌わせたり、馬車を強盗する際に北部から来た人間にだけ厳しく対応したりと南軍の見方であるという風に振る舞っています。ここら辺の感覚はアメリカ人じゃないからよく分からんですね。

ウォルター・ヒル監督は女性を描くのが下手と言われますが、本作でもその通り。強盗達の妻や恋人が登場するのですが、そのエピソードいる?って感じです。でもいいんです。こういう映画は男子が喜べばそれでいいのです。

列車強盗のシーンがあって当然機関車なんですが、あーいう鉄道がどこかにあるのでしょうか。映画の為に機関車や当時の客車を持ってきたりするのでしょうか。客車の内部はセットだとしても走ってるところは実物なわけで、何気に凄いのじゃないでしょうか。

最後の銀行強盗シーンが良いのです。なんといっても馬が美しい。西部劇や時代劇でのアクションは馬を使ったアクションがやっぱり見所で、それが良いかどうかで決まると思います。ガラス窓に馬に乗ったまま飛び込んでいくシーンなんて馬は怖がるだろうから凄く難しいと思うのですが、これがスローモーションで捉えられていて格好いいと共に美しいです。(上に貼り付けた予告篇にも少しそのシーンがあります)

音楽はライ・クーダー。作曲、編曲とクレジットされていて劇中の音楽は全てカントリー&ウェスタンでまとめられていたと思います。

強盗団が犯罪を重ねるというだけのお話で教訓めいたこともなく、男くさいアクション映画として今でも十二分に楽しめる映画でした。

 

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